バタバタしているのに、なぜか居心地のいいお店|せっちゃんうどん
群馬県伊勢崎市の「せっちゃんうどん」に行ってきました。なんだか懐かしくて、また来たいと思わせる店でした。特に印象に残ったのは、店を切り盛りする3人のおばちゃんたちです。注文が重なり、料理を運び、声を掛け合う。提供する順番も会計も、何だかバタバタしている。そんな様子が微笑ましく、見ているだけでほっこりした気分になる。どうしてこんなに居心地がいいのだろう。
おばちゃんたちの家に招かれたような店
店は、一軒家を改装したような建物だった。中へ入っても、どこか人の暮らしが残っているような雰囲気がある。店内は少しひなびていて、昔のおばあちゃんの家を思い出す。そこで3人のおばちゃんたちが、声を掛け合いながら店を切り盛りしている。掛け合いが続くのを眺めているうちに、おばちゃんたちの家にお邪魔しているような気分になった。うどんを食べに来たはずなのに、いつの間にか3人がつくる空気に飲み込まれている。そんな感じだった。
3人の掛け合いに、いつの間にか引き込まれる
料理が出てくる順番も、会計の場面も、何やらバタバタしている。その様子が何とも面白い。3人が互いに声を掛け、慌てながらも店を回している姿から、それぞれの人柄が伝わってくる。昔の家に招かれて、にぎやかな食卓に混ぜてもらったような時間だ。少々の行き違いも、ここでは不思議と気にならなかった。自然と「また来たいな」と思う。テレビ東京の2025年の密着取材でも、うどんの数が合わず、店主が急いで追加で打つ場面が紹介されている。店主は、物の乏しい時代に育った経験から、お客さんにはお腹いっぱい食べてもらいたいという思いを語っていた。あの慌ただしさの奥には、そんな気持ちもあるのだろうか。
非効率だからこそ、見えてくるものがある
飲食店では、提供の順番を整え、会計を正確に、素早く終えることが大切だ。せっちゃんうどんで目にした光景も、仕事の段取りだけを見れば改善したくなるところがある。あの店で感じた居心地のよさには、3人が声を掛け合い、ちょっと慌て、ときには話が入り交じる、そんな古き良き時代の流れも含まれていた。
まるで、おばちゃん3人のドタバタ人情劇だ。会計の正確さは大切だ。もし注文も会計も自動販売機に置き換わり、あの3人の掛け合いやドタバタまでなくなったら、ちょっと寂しい。うどんを食べに来たはずなのに、気がつけば3人のにぎやかなやり取りまで楽しんでいた。そんなところも、せっちゃんうどんの魅力なのだと思う。
非効率だからこそ、人間的なつながりという価値が見えてくることがある。
もし自分の仕事を効率化するなら、減らそうとしている手間の中に、お客さんが楽しみにしていることはないだろうか。
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