旅先に、自分たちの居場所を。|鬼怒川に構えるピットステイ・カフェ
ホテルを出ると、居場所がなくなる
ホテルに泊まっている間は、自分たちの部屋があります。荷物を置いて、疲れたら休み、好きなときに予定を考えたりのんびり過ごせます。ところが、チェックアウトすると、途端に慣れない土地へ放り出されたような状態になります。帰りの電車までまだ時間がある。次の宿泊先にはまだ早すぎる。行き場が定まらないまま時間が空くこともあります。途中で雨が降れば、雨宿りできる場所も探さなければなりません。実際、鬼怒川では、ホテルを出たあと雨宿りのためにカフェへ入り、約2時間過ごしたという口コミがありました。また別の旅行記では、ホテルを出て昼食をとり、カフェで休み、お土産を探し、また別のカフェへ。そうして帰りの特急までの時間を過ごしています。こうして一日の動きを追うと、ホテルを出たあとの時間を自分たちでやりくりしている様子が見えてきます。慣れない土地では、観光客はどこかアウェイの状態にあります。特にホテルを出たあとも、自分たちの事情をわかってくれる人と、落ち着ける場所があったら心強いのではないでしょうか。
旅先にも、自分たちのホームをつくれないか
そこで、こんなことを考えました。旅行先にも、自分たちが安心して過ごせるホームがあったらどうだろう。旅に出る前に予約しておけば、慣れない土地でも、あらかじめ自分たちの拠点が決まっている。そんなホームになるカフェです。例えば、現地に早く着いたら、カフェに荷物を預けて少し散策に出かける。ホテルをチェックアウトしたあとも、まずはカフェでコーヒーを飲み、ひと息ついて今日の予定を考える。必要なら荷物やペットの預かりを相談し、温泉街を歩いたり、気になるお店で食事をしたり。疲れたらカフェへ戻ってひと休み。そのまま次の目的地へ向かってもいい。その日の気分や予定に合わせて、気軽に出入りできる自分たちのホームです。そんなカフェがひとつあれば、知らない土地でも、もう少し気楽に旅を楽しめそうです。
ピットステイ・カフェは、こんな発想から生まれました
旅先に、自分たちの味方がいる
旅先でちょっと困ったことがあったら、地元のことをよく知るカフェの人が手助けしてくれる。例えば、急に予定が変わったとき。移動の方法を調べてもらったり、荷物をどうするか相談したり。地元のお店やホテルと連絡を取ってもらえる仕組みも考えられます。夕食でお酒を楽しみたい人には、地元の運転代行を紹介したり、手配を手伝ったり。ワンちゃんと一緒に旅行している人なら、ワンちゃんを連れて入れない場所へ行く間、カフェの人に地域の一時預かり先へ連絡してもらえることも考えられます。どれも、知らない土地では自分たちで調べたり、手配したりすることです。そんなとき、地元のことをよく知るカフェが味方になってくれたら、ずいぶん心強いのではないでしょうか。
予定が変わっても、自分たちのペースで
例えば、午後3時までカフェを利用する予定だったお客さんが、散策の途中で面白い場所を見つけたとします。もう少しゆっくりしていたい。そんなとき、スマホの「30分延長」ボタンを押せば、カフェに預けた荷物の保管時間を延ばせる。そんな仕組みなら、慌てずに散策を続けられます。ランチは別のお店で食べてもいい。地元の人に教えてもらった場所へ出かけてもいい。カフェを拠点に、地域のいろいろな場所を楽しむ。その途中で何か困ったら、またカフェの人に連絡して手伝ってもらう。観光客の予定に合わせて、何かと面倒をみてくれる。そんなカフェの新しい形です。
旅先に、ほっと一息つける居場所を
コーヒーを飲んでひと息つく。お腹がすいたら食事をする。そこに、荷物を預けたり、予定を相談したり、何かあれば頼れる人がいたり。旅先で出会ったカフェが、少しの間だけ自分たちのホームになる。「あとはここに任せて、少しのんびりしよう」そんなふうに思えるカフェを、「ピットステイ・カフェ」と名付けました。