見方を変えると、商売の形が変わる|読み替えとモデルケース

決める前に、調べる。|商売の見方を変える見方を読み替えると、商売の新しい形が見えてくる同じ仕事でも、何に目を向けるかで、別の商売が見えてくることがあります。読み替えの流れを「元の見方 → 新しい見方 → 考えた例」で紹介します。

人の行動や会話から生まれたアイデア

旅行者の口コミや、お店で実際にあった接客の話を調べるうちに生まれたアイデアもあれば、会話の中で発想が広がったものもあります。ここでは、そんな新しいお店や仕事のアイデアを紹介します。

読み替え 01

店の都合に客が合わせる
客の都合に店が合わせる

例|旅のピットステイカフェ旅人の予定に合わせ、休憩・荷物預かり・地元の案内を組み合わせる拠点カフェ。

読み替えのポイント:旅人が店の時間に合わせる関係を、店が旅人の予定を受け止める関係に変えた。
読み替え 02

景色を眺める
思い出を作る

例|夕日コンシェルジュ・カフェ旅行者が夕日を探し、待ち、思い出に残す時間を手伝うカフェ。

読み替えのポイント:カフェの景色から、旅行者が残したい思い出へ目を向けた。
読み替え 03

失礼・うっかり
面白さ・エンタメ

例|うっかりカフェ小さな勘違いや予想外の出来事を、楽しみの一部にするカフェ。

読み替えのポイント:うっかりを、予想外の出来事を待つ楽しさとして見直した。
読み替え 04

行ってみたい場所がある
マイカップを先に旅させる

例|旅するマイコーヒーカップ行ってみたい場所のカフェに、マイカップのアイコンとコーヒーの好みを登録。実際に行く前から、現地のお店とつながるアイデアです。

読み替えのポイント:行ってみたい場所にマイカップを先に旅させると、実際に行く前から、その土地に馴染みのお店ができる。
読み替え 05

片付けを業者に相談して、頼む
片付けの進み具合をシェアして、励みにする

例|暮らしの片付けリセット部屋やお風呂の状態をアイコンで表示し、少し片付けたら例えば「ヤバい!」から「まだまだ」に変える。その頑張りをシェアして「いいね」がつけば、次の片付けの励みにもなる。自分では手が回らないときは、「緊急リセット」ボタンから業者に相談できる。そんなアプリのアイデアです。

読み替えのポイント:依頼するときだけ使う仕組みから、日々の片付けを応援し合い、必要なときに業者ともつながる仕組みへ。

今あるものから、新しい仕事を考える

お店や会社を営む人のモデルケースを設定し、それぞれの経験や設備、人とのつながりを生かして、どんな新しい仕事ができるか考えてみました。人物設定は、以前の記録をもとに再構成しています。

読み替え 06

お店で待つ
自分から行く

例|元介護士の美容師介護経験と地域のつながりを生かし、施設などへ訪ねて美容サービスを届ける。

読み替えのポイント:お客さんを店に迎える仕事を、こちらから会いに行く仕事に変えた。
モデルケース|Aさん・介護経験と地域のつながりがある美容師
Aさんは地元で小さな美容室を営んでいます。以前は介護の仕事をしており、地域の介護施設にも知り合いがいます。写真を撮るのも好きです。お店には常連さんがいますが、これから新しい仕事も考えたいと思っています。さて、どう考える?Aさんの経験や人脈を使って、どんな仕事が考えられるでしょうか?こんな仕事を考えました美容師が施設などへ出向く訪問美容を考えました。介護の経験を生かして利用者の事情に配慮し、必要に応じて写真を撮る体験も組み合わせる発想です。
読み替え 07

予約宿泊
緊急宿泊

例|平日空室の多い地方旅館地元工場や建設業との接点を生かし、設備トラブル・夜間工事の緊急宿泊に応じる。

読み替えのポイント:泊まる観光客を探す問いから、突然宿泊が必要になる場面に目を向けた。
モデルケース|Bさん・平日の空室に悩む旅館の店主
Bさんの旅館は、週末にはお客さんが来ますが、平日の空室が目立ちます。近くには工業団地があり、以前から建設業者とのつながりもあります。駐車場には作業車も停められます。さて、どう考える?Bさんの旅館には、観光以外にどんな使い道があるでしょうか?こんな仕事を考えました工場の設備トラブル、夜間工事、急な応援要員などを手掛かりに、工事関係者が必要なときに泊まれる「現場宿」という使い方を考えました。
読み替え 08

依頼品の加工
オリジナル品の試作

例|地方町工場の商品づくりSNSでキャンプ用品などの希望を聞き、端材で試作して一緒に商品を考える。

読み替えのポイント:依頼を待つ仕事を、先に希望を聞いて試作する仕事に変えた。
モデルケース|Cさん・特殊加工が得意で、娘さんがSNSに詳しい町工場
Cさんの工場は特殊な一品物の加工が得意です。レーザー加工設備があり、製造後には端材も残ります。娘さんはSNSをよく使い、アウトドア用品にも詳しいのですが、工場の仕事とはあまり関わっていません。さて、どう考える?この工場の技術と娘さんの経験を組み合わせたら、何ができるでしょうか?こんな仕事を考えましたSNSでアウトドア用品などの希望を聞き、端材を使って小さく試作する。使う人の反応を受けながら、一緒に商品を育てる仕組みを考えました。
読み替え 09

洗濯物を預かって洗う
不要品を回収してきれいにする

例|クリーニング店からリサイクルショップへお客さんの不要品を回収し、洗浄・補修して自店で販売。または中古品業者へ売る。

読み替えのポイント:お客さんの不要品を、店が商品を仕入れる入口として見直した。
モデルケース|Dさん・今の仕事だけで続けられるか考えるクリーニング店
Dさんは長年、地元でクリーニング店を営んでいます。衣類を洗う設備と技術があり、取扱品を補修する経験もあります。しかし、衣類のクリーニングだけで今後も店を続けられるか考えています。さて、どう考える?このお店の設備や技術には、ほかにどんな使い道があるでしょうか?こんな仕事を考えました不要な衣類などを回収し、洗浄・補修して自店で販売、または中古品業者へ卸す仕事も考えました。(布団、靴、ペット服、アウトドア用品、カバー、スポーツ用品、古着などへ洗浄・補修の使い道を広げる。)
うちのお店や仕事なら、どこを変えて見られるだろう。今ある技術、場所、お客さんとの関係。いつもと違う方から見直すと、新しい使い道が見つかるかもしれません。

※口コミや実際の行動を手がかりに考えた構想と、条件を設定して考えたモデルケースを分けて紹介しています。